花粉症とは
花粉症とは、花粉に対する抗体が多くなっておこる過敏反応で、症状は主に目と鼻に現われます。花粉が目や鼻の粘膜に接触することでアレルギー症状が現われます。アレルギー性鼻炎は、原因物質(アレルゲン=抗原)の種類によって、ダニやハウスダストが原因となる「通年性アレルギー性鼻炎」と、花粉が原因となる「季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)」に分けられます。通年性アレルギー性鼻炎の原因物質には、ダニのほか、ガ、ゴキブリなどの昆虫、ペットの毛、フケなども含まれます。アレルギーを起こす抗原が1年中あるため、年間を通して症状が現れます。喘息、アトピー性皮膚炎と合併して起こることもあります。一方、季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)は、花粉が飛ぶ季節にだけ症状が現れるのが最大の特徴です。毎年、樹木や草花の花粉が舞う季節に繰り返して起こります。目のアレルギーは結膜花粉症で、急性アレルギー性結膜炎とも呼ばれています。
近年、花粉症の患者数は年々急増し、今や日本の人口の13%に花粉症がみられるといわれています。原因となる花粉としては、春先に飛ぶスギ花粉が最も多く、全体の約 80%を占めているといわれています。花粉症はアレルギー疾患なので、早期に完全に治すことは難しく、日常生活に大きな支障をきたします。しかし、花粉を回避しながら薬剤を上手に用いて治療を行えば、花粉症をコントロールすることができます。
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花粉症の症状(一次症状・二次症状)
花粉症の一次症状としては、くしゃみ、鼻水、目の痒みで一般的に花粉症の3大症状といわれています。鼻の症状としては、鼻づまりなどです。花粉をくしゃみで吹き飛ばし、鼻水で洗い流し、鼻づまりで侵入を防ぐ、というヒトの花粉に対する防御反応です。目の症状としては痒くなったり、充血や涙目になったり、まぶたが腫れたりという症状があります。この場合も、痒くなることで目をこするようにして(花粉を)取る、涙で流す、腫れることで花粉の侵入を防ぐという防御反応です。時に全身症状として、微熱、頭痛、倦怠感を示します。
その後、二次症状として、鼻づまりにより、口呼吸を行うため喉の障害が起こる、咳、痰が出る、低頻度だが、喘息ににた症状が出る、 喘息患者は発作を引き起こす、目の異物感や涙目、目やにが出現する、コンタクトの方は、結膜炎などを引き起こす、耳の奥に痒みが出る、頭痛や頭重感、微熱やだるさなどの全身症状、ニセアカシアなどからくる花粉症では症状が重い、口などから体内に入ることで、消化器に症状が出る、花粉症皮膚炎を併発する、目の周りや目の下、首などに炎症が出る、かぶれ、などが起こります。花粉の種類と量により、アナフィラキシーショックを起こすこともあります。 心理的影響として、睡眠不足、集中力欠如、イライラ感、食欲不振なども起こることもあります。
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花粉症の原因となる植物
花粉症の原因となる植物はスギ、ヒノキ、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギなど約40種類といわれます。原因植物は大きく樹木と草花に分けられます。花粉は日本列島の南方で2月上旬から飛散しはじめ、次第に北上して4月の下旬まで続きます。夏から秋にかけては、全国でブタクサやヨモギが飛散します。
樹木類の花粉は、木自身が背高のため風向きや強さによって花粉が遠方まで運ばれます。代表的な植物は、スギ・ヒノキになります。この2種類以外でも、ハンノキ・コナラといった樹木も花粉症を引き起こす原因となる植物です。
・スギ(2月〜4月上旬頃、山などに広く分布しています。花粉症の最も原因となる植物です。高木なので、風に乗って遠方まで飛散します。)
・ヒノキ(3月下旬〜4月下旬頃、スギと同様に山などに広く分布しています。スギ花粉が観察されなくなる前後から、多く観察されます。)
草花類は、成長するものでも最大3m程度なので、風によって遠くまで運ばれることはありません。代表的な草花類の花粉にブタクサ、イネ科植物などが代表です。
・ブタクサ(9月〜10月中旬頃、河原・土手沿いなどにみられます。キク科ブタクサ属には、ブタクサとオオブタクサがあり、後者は3m程度まで成長します。)
・イネ科(5月〜10月中旬頃、道ばた、畦などにみられます。あまり背高にはなりませんが、イネ科は長期間にわたり飛散が観測されます。)
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